[原子力産業新聞] 2005年5月26日 第2284号 <2面>

[医用財団] 「研究助成総合報告会」を開催

 医用原子力技術研究振興財団は7月8日午後1時から、第九回「医用原子力技術に関する研究助成総合報告会」を東京新橋の航空会館で開催する。同研究助成は、高度先端技術である医用原子力技術に関する研究の推進を図り、その研究ならびに若手研究者を支援する目的で実施しているもの。

 報告内容は3つのテーマから成り、第一の前立腺がんに対する放射線治療の高度化に関する研究では、@高線量率小線源治療に関する研究A超高磁場MRスペクトロスコピーと、粒子線を用いたイメージガイドによる放射線治療 の開発B強度変調放射線治療に関する研究−−について。

 機能画像と形態画像の融合に関する研究では、「FDG−PET で陽性像を示すアテロームの 画像所見ーCT、MRI 重ね合わせ法を用いて」と題して報告。中性子捕捉療法(BNCT)用加速器の開発に関する研究では、2.5MeV 陽子による7Li(p,n)反応を用いたBNCTに必要な減速体系及び加速器性能の研究について報告する。

 また、特別講演「悪性腫瘍に対するRI治療の現状と将来展望」(遠藤啓吾・群馬大学大学院教授)を行う。

 問合せは、同財団総務部(電話03ー3504ー3961、FAX03ー3504ー1390)まで。


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