[原子力産業新聞] 2005年6月9日 第2286号 <2面>

[非破壊検査協会] 「PD認証制度案」で説明会

 日本非破壊検査協会は原子力発電所の再循環系配管などのSCC(応力腐食割れ)を検査する超音波探傷試験システムに関するPD(パフォーマンス・デモンストレーション)認証制度を検討してきたが、このほど制度案をまとめ5月25日、都内で説明会を開催した。

 同協会はPD認証制度の実施に必要な規格「NDIS 0603」を作成するため、昨年末に委員会を設置、内容の検討を重ねてきた。

 「NDIS 0603」は規格本体、軽水型原子力発電所用機器に対するPD資格試験を定める附属書(規定)およびこれらに規定・記載した事項や関連事項を説明する解説などにより構成。SCCの測定精度を保証するため、探傷装置、手順書、技術者を一括して超音波探傷試験システムとして位置づける。規格本体ではPD技術者の能力、各機関、雇用主などの責任、受験申請資格、資格証明書など。附属書では手順書、基本的パラメータの許容範囲、試験体、資格試験の免除などを定める。

 PD認証機関は同協会内に、PD資格試験機関とPD試験センターは電力中央研究所内に設置する。今年10月に制度を立上げ、第1回目の試験募集は来年1月、試験は来年3月の予定。


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