[原子力産業新聞] 2005年6月16日 第2287号 <3面>

[中国] 国産百万kW級基本設計が完成

 中国核工業集団公司の康日新・総経理は6日、外交部(省)での記者会見で、中国が独自設計した百万kW級PWR型原子力発電所の基本設計がこのほど完成、専門家の審査に合格したことを明らかにした。7日付「人民日報」が伝えたもの。

 康総経理によると、この百万kW級・PWRの設計寿命は60年、建設費は1300ドル/kW以下、電力卸価格は5ドル/kWh以下となる見込みという。同時に150万kW級・PWRの基本設計も進められており、まもなく完成するとしている。

 中国では従来から、100万kW・PWRであるCNP1000の自主設計が進められていたが、2003年までに中止、その後、新たに国産炉設計プロジェクトが立ち上げられていた。

 中国の原子力発電計画について康総経理は、2020年までに原子力発電容量を4000万kWにするため、現在、10基・930万kWの建設と計画が進められているほか、今後、4000億元(5兆1600億円)かけて2400万kW分の建設が予定されていると述べた。2020年の原子力シェアは4%になる見込みだ。


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