[原子力産業新聞] 2005年6月16日 第2287号 <4面>

[島津製作所] デジタル回診用X線診断装置を開発

 島津製作所は10日、フラットパネルディテクタ(FPD)を搭載したデジタル回診用X線撮影装置「MUX−100D」(=写真)を発売した。一般病室や救急室などに移動させてX線撮影を行うのに適している。

 同装置は、薄型で軽い可搬型FPDの採用により、撮影直後に本体液晶モニタでの画像確認を実現。従来は現像後でしか判断できなかった再撮影の要否や、救急室で求められるスピーディな処置に必要な情報がその場で得られるなど、検査業務の省力化や迅速な検査に対応できる。支柱の高さは標準で1メートル78センチ、総重量(FPDは含まれない)は394キロ。

 価格は、1億2000万円。発売後1年間で60台の販売を見込んでいる。


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