[原子力産業新聞] 2005年6月23日 第2288号 <1面>

[経産省] 電発・大間で安全委に諮問

 経済産業省は16日、電源開発の大間原子力発電所(ABWR、138万kW)の原子炉設置について、原子炉等規制法の許可基準に適合しているとして、原子力委員会および原子力安全委員会に諮問した。これを受けて、安全委員会は20日、原子炉安全専門審査会に調査審議を指示、ダブルチェックが開始されることとなった。

 電発は昨年3月、建設用地の買収が難航したため、炉心位置を当初計画から変更した原子炉設置許可申請書を経済産業大臣に提出。経産省による審査の結果、炉規法に規定する技術的能力と災害防止の許可基準に適合するとの判断から、両委員会に諮問された。

 電発にとって初の原子力発電ユニットとなる大間原子力発電所は、日本で初めての全炉心MOXを計画しており、06年8月の着工、12年3月の運開を予定している。


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