[原子力産業新聞] 2005年7月14日 第2291号 <2面>

[三菱重工] 米向け上部容器を出荷

 三菱重工業は、米アラバマ電力のファーリー原子力発電所2号機(出力83万9000kW)向け取替用上部原子炉容器(=写真)を、6月27日出荷した。

 三菱重工は2002年以降、ウェスチングハウス(WH)社製の加圧水型(PWR)プラント向けに取替用上部原子炉容器を相次いで受注しているが、今回がその10基目となる。

 米国での原子力発電設備の取替需要が拡大する中、三菱重工は大型設備を連続して受注。今後は、米国市場での実績を足掛かりに、米国以外の地域に対しても、より積極的な海外営業を展開していく。

 今回出荷した取替用上部原子炉容器は、低合金鋼製で、直径は約5m。容器本体上部にステンレス製の制御棒駆動装置48本を搭載しており、全体の高さは約10m、重量は約70トン。同社神戸造船所が製作を担当。今回の契約には据付工事は含まれていない。

 出荷先のファーリー発電所2号機は、アラバマ州ドーサン市の南東45kmに位置。1981年に運転を開始し、今年末には取替え後の運転が再開される見通し。同社は隣接地で運転中の同発電所1号機(出力83万kW)に対しても04年7月に取替用上部原子炉容器を納入している。

 米国の原子力発電所は、政府により20年間の運転期間の延長が認められ、長寿命化が定着しつつある。それに伴い主要機器の取替えも活発になっている。 同社は03年8月、WH社が建設したドミニオン電力サリー発電所2号機向けに、米国向け初の取替用上部原子炉容器を出荷。それ以来、すべて納期どおりに納入、いずれも順調に運転されている。


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