[原子力産業新聞] 2005年7月28日 第2293号 <2面>

[文科省] 原子力システム研究開発 新規事業を公募

 文部科学省は今年度から、安全性・資源有効利用性・環境負荷低減等を備える革新的原子力システムの実現に向けた、新規の「原子力システム研究開発事業」をスタートさせる。

 新規事業では、競争的研究資金制度を適用し、革新的原子力システムの実現に資する研究開発を対象として公募する。新規事業の公募分野として、「基盤研究開発分野」と「特別推進分野」を設ける。新規事業を通じて、原子力技術開発にブレークスルーをもたらす要素技術の育成、産学官連携の強化、原子力の技術基盤の維持・発展、多様なアイデアの活用による科学技術の活性化への貢献が期待される。新規事業の募集、審査、評価、課題管理は科学技術振興機構が文科省からの事務委託を受けて実施する。

 今年度は「基盤研究開発分野」のみを8月に募集開始し、12月上旬に事業を開始する。「特別推進分野」は国の評価を待ってから、来年6月に募集を開始する見込み。

 なお、日本原子力産業会議では、文科省の協力を得て、産業界関係者を対象に同事業についての説明会を8月1日(月)午後1時半から、東京都港区芝大門の原産会議室で開催する。定員は約60名。

 説明会の詳細・参加申込みは、原産・計画推進本部第1グループ(電話03ー5777ー0752、Eメール k-tomino@jaif.or.jp)まで。


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