[原子力産業新聞] 2005年7月28日 第2293号 <3面>

[ハンガリー] 住民投票で91%賛成 中低レベル処分場

 ハンガリーの放射性廃棄物管理機関(PURAM)が、同国ウベグッタ地域のバタアパチで計画している中・低レベル放射性廃棄物処分場について、10日、バタアパチ村で住民投票が行われ、90.7%が建設に賛成するという、圧倒的な支持が得られた。投票率は75%。ハンガリー原子力機関(HAEA)が発表したもの。

 PURAMは、中・低レベル廃棄物用に、地下200〜250mに容量4万立方メートルの処分場建設を計画している。建設費は約1億ユーロ、2008年の完成を見込む。

 バタアパチ村ではこれまでに何度も討論会等で住民が意見を述べる機会が作られており、HAEAは、「住民の多くは、処分場の建設が大きな国家目標であり、国家利益につながることを理解していた」と評価している。このプロジェクトはまた、ハンガリーで過去最大の環境保護への投資となるとしている。

 今回の住民投票を受け、ハンガリー国会は今年夏にも建設の決定を行うものとみられる。


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