[原子力産業新聞] 2005年8月4日 第2294号 <1面>

[文科省] 研究開発委が初会合 核融合など3部会を設置

 文部科学省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会の原子力分野の研究開発に関する委員会(主査=田中知・東大大学院教授、=写真)は1日、改組後の初会合を開催、FBRサイクル技術や核融合の研究開発の進め方、原子力人材の養成のあり方などの議論を開始した。

 今会合では、事務局がITER計画の現状と当面の取組み、量子ビーム研究開発・利用推進検討会の中間取りまとめなどを説明。今年度から始める原子力システム研究開発事業、作業部会の設置などを審議するとともに、同委員会の今後の検討課題案が示された。

 作業部会に関しては原子力研究開発、核融合、量子ビーム研究開発の3部会の設置を了承。

 検討課題案は、@「もんじゅ」の建設・運転・利用、実用化戦略調査研究フェーズUのC&RおよびフェーズV以降の方向、東海再処理施設の扱い、実証炉の官民の役割分担などFBRサイクル技術開発の進め方AITER計画の推進、同計画と連携する国内核融合研究体制の構築など核融合研究開発の進め方BRI・研究所廃棄物の処理・処分への取組みC量子ビームテクノロジー研究開発の進め方D人材養成、産官学の連携・協力など原子力研究開発環境の整備E研究開発における国際協力――などを列挙。8月29日の次会合では、この検討課題や来年度概算要求のための事前評価を行う。


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