[原子力産業新聞] 2005年8月4日 第2294号 <3面>

[経産省] 次世代軽水炉開発FSなど 概算要求で重点事項

 経済産業省は2日、06年度概算要求における原子力関係予算の基本方針や重点事項をまとめ、原子力委員会に報告した。

 次世代軽水炉開発のフィージビリティスタディ(FS)の開始、現場技能者の研修プログラム開発、保安検査官の訓練施設整備などの新施策も盛込んだ。

 基本方針は安全確保対策、国民相互理解、放射性廃棄物対策、核燃料サイクル、軽水炉研究開発、原子力立地、人材育成などの強化・推進。次世代軽水炉の開発はナショナル・プロジェクトとして、06年度から開始する予定。

 現場技能者の研修プログラム開発、保安検査官の訓練施設整備などは安全確保への取組み強化の一環。現場技能者の質的な維持向上を図るため、個別企業の枠を超えた体系的な取組みを推進。保安検査官の訓練施設整備により、特殊装置の操作技術や各種データ評価技術などの充実を図る。

 安全確保では原子力施設社会安全高度化調査、高経年軽水炉構造材照射健全性調査、再処理施設保守管理技術調査なども開始する方針。


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