[原子力産業新聞] 2005年8月4日 第2294号 <3面>

[原産] 日台セミナーを開催 11月に広島で

 日本原子力産業会議は、今年11月15、16の両日、広島市の広島プリンスホテルで、第20回日台原子力安全セミナーを開催する。これは、原産が台湾の原子能委員会、台湾電力公司などと共催で開いているもの。同セミナー準備委員長には、中国電力の山下隆副社長が就任、プログラム等の検討を行っている。

 台湾では現在、6基・514万kWの原子力発電所が運転中、さらに2基のABWR(計270万kW)を建設中。原子力発電シェアは21.5%、設備容量では世界第14位の位置にある。

 わが国の近隣諸国・地域における原子力の安全確保が重要との認識から、原産では1986年以来、毎年、同セミナーを日本、台湾で交互に開催しており、広島市では2回目の開催となる。

 今年の日台セミナーでは、原子力発電所の建設、運転、維持、原子力政策とパブリック・アクセプタンス、放射線防護と緊急時対応、放射性廃棄物および使用済み燃料管理の四つのテーマを取り上げ、日・台それぞれからの論文発表等が行われる。また、原爆資料館の見学、島根原子力発電所への訪問も予定されている。

 会議は、日本語・中国語の同時通訳付きで行われる。問い合わせは原産政策企画本部(03−5777−0754、担当木藤)まで。


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