[原子力産業新聞] 2005年8月4日 第2294号 <3面>

[仏] 既存炉をEPRで代替 EDFが長期戦略提出

 スイスの「ニュークネット」によると、仏電力公社(EDF)はこのほど、仏資本市場庁(AMF)に提出した資料の中で、2020年までに少なくとも一基の欧州加圧水型炉(EPR)を運開させるほか、現在運転中の58基の原子力発電所のほとんどを、順次EPRで置き換えていく長期戦略を示した。

 この資料は、EDFが今年末から30%まで民営化されることに伴い、AMFに提出されたもの。

 このEDF長期戦略について仏原子力学会(SFEN)は、「これは公式なコミットメントではないが、目標」だとコメント。EDFは原子力発電を経済・環境上から、長期的に信頼できるエネルギー源と考えていると指摘している。

 仏議会は今年6月、エネルギー法を可決し、フラマンビルにEPRのような新型炉の建設を認めている。


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