[原子力産業新聞] 2005年8月25日 第2296号 <2面>

[北海道電力] 泊発電所の安全協定を改定

 北海道電力は15日、北海道並びに地元四町村(泊村、共和町、岩内町、神恵内村)との間で締結している「泊発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定」(安全協定)等を、同日付けで一部改定した。

 安全協定は、泊発電所周辺における地域住民の健康を守るとともに、生活環境の保全を図る目的で、北電と北海道および地元4町村との間で1986年2月に締結されたもので、これまで2回改定されている。

 今回の改定では、現在建設中の泊発電所3号機を協定の対象とするほか、各種見直しが行われており、具体的には、@安全協定の対象となる号機の明記A情報公開に関する条項の追加(安全確保に関する体制がより開かれたものとなるよう、北電の積極的な情報公開を規定)B平常時における報告対象範囲の拡大(これまで「運転状況」としていた項目を「運転管理に関する事項」とし、北電からの報告対象範囲を拡大)――などとなっているほか、合わせて同協定の運用の細則も、「3号機に係わる諸元の追加等」、「安全協定の平常時における報告対象範囲の拡大に伴う報告対象事項の追加等」といった改定が行われている。

 一方、安全協定とは別に定めている「通報連絡及び公表基準」も、5月に山菜採り業者ら24名が敷地内に不法侵入した問題を踏まえ、「区分Uに発電所敷地内に不法侵入者があり、警察の出動を要請したときの通報連絡等を追加、不法侵入者があり警察の出動を要請した時には速やかに連絡、公表する」と、同日付けで変更されている。


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