[原子力産業新聞] 2005年8月25日 第2296号 <2面>

インドネシア原子力規制庁長官来日 日本の関係機関を訪問

 今年6月にインドネシア原子力規制庁(BAPETEN)長官に就任したスカルマン・アミンジョヨ氏(=写真左端)は22日から5日間の日程で来日し、我が国の原子力安全規制の関係者と会談するとともに、日本原子力研究所東海研究所等の原子力関係施設を視察した。22日午後には、東京・港区の日本原子力産業会議を訪問、原産役員らと日本の原子力発電の状況やインドネシアの原子力規制の実態などについて意見交換した。

 インドネシアでは、今年4月のエネルギー鉱物資源大臣令「電力総合計画2005年」(RUKN2005)によると、2025年迄に合計12GWの原子力発電所を建設、運転開始する計画となっている。同国の原子力発電炉導入にあたっては2008年に計画されている入札までに安全規制体制を整備する必要がある。

 今回のスカルマン長官らの来日は、これらの動きに対応したもので、新長官の下で2008年迄の安全規制体制整備をより確実なものにするため、原子力安全委員会や原子力安全・保安院など日本の関係機関に支援を要請したい考え。

 同長官に同行したのは、同庁のスハルトノ許認可・評価担当次官、ズリアス原子力施設規制部長、フダ原子力施設評価部長、ロコラ企画局長、スリナワティ法務・労務局長の5名。

 スカルマン長官は、1948年生まれ。78年にインドネシアのガジャマダ大学化学工学科を卒業。03年BAPETEN官房長。05年6月より現職。


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