[原子力産業新聞] 2005年9月8日 第2298号 <1面>

[文科省] 国際核融合研究センターを提言 ITER検討会

 文部科学省のITER計画推進検討会(座長=有馬朗人・日本科学技術振興財団会長)は1日、第2回会合を開催、5つの幅広いアプローチ案について関係機関から説明を受けた。この中で日本原子力研究所はITER遠隔実験、核融合計算機シミュレーション、原型炉国際設計活動、国際核融合材料照射施設(IFMIF)工学実証・工学設計活動(EVEDA)の四センターをまとめた「国際核融合エネルギー研究センター」の設置を提言した。

 同センター計画案によると、最初の2年間でセンター棟を建設、3年目に核融合計算機シミュレーション、原型炉国際設計活動センター、IFMIF/EVEDA活動オフィスを同時に開設、9年目にITER遠隔実験センターの初期設備を設置する。約20ヘクタールの用地を確保、各センター合わせて200名規模の活動を想定する。

 JT−60を超伝導コイル化等行うサテライトトカマク計画について、原研がトカマク国内重点化装置計画との関係を説明した。

 今月中に開催する次会合では、今回の提案を踏まえて文科省が幅広いアプローチの具体案を示す予定。


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