[原子力産業新聞] 2005年9月15日 第2299号 <2面>

[関西電力] 美浜3号機 主復水配管の取替え工事を開始

 関西電力は9日、美浜発電所3号機(=写真中央)のタービン建屋において、事故破損箇所を含めた主復水配管の取替え工事を開始した。工事予定期間は約1か月、その後電気事業法技術基準の適合について国の確認を受ける。

 工事は昨年9月に経済産業大臣から出された技術基準適合命令に基づくもの。同社は先月4日に原子力安全・保安院に実施計画書を提出、今月8日には福井県および美浜町からも工事着手の了解を得た。

 工事では破損箇所を含む主復水ヘッダー出口弁から脱気器入口までについて、炭素鋼配管を耐食性に優れるステンレス鋼配管に取替える。この材料変更に伴い、運転中に受ける熱の影響を緩和するため、一部配管の配置位置を見直すとともに、取替え範囲が屋外となる部分は塩害防止のため配管表面の塗装および保温を施工する。


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