[原子力産業新聞] 2005年9月15日 第2299号 <2面>

[文科省] クリアランス技術検討WGが初会合

 文部科学省・放射線安全規制検討会のクリアランス技術検討ワーキンググループ(主査=近藤健次郎・高エネルギー加速器研究機構教授)は7日、第1回会合を開催、放射線障害防止法による規制対象廃棄物へのクリアランス制度導入に必要な技術的要件について検討を開始した。今年末を目途に報告書をまとめ、同検討会に報告する。

 原子炉等規制法により規制を受ける放射性廃棄物のクリアランス制度は、同法の一部を改正する法律が今年5月に公布され、現在、関係政省令等が検討されている。一方、放射線発生装置や放射性同位元素(RI)など放射線障害防止法により規制を受ける放射性廃棄物のクリアランス制度も放射線安全規制検討会で審議されている。

 クリアランス技術検討WGは、同検討会でのクリアランス制度の枠組みに係わる事項の検討と合わせ、検認に係わる技術的要件などの検討を進める。

 主な検討事項は、@汚染形態・汚染核種・放射化生成核種などクリアランス対象物の汚染状況による区分の技術的要件Aクリアランスレベル以下であることを測定・評価するための評価核種の選定、放射能濃度の測定方法、放射化計算やSF法等の適用の可能性、測定装置の選定、短半減期核種以外の核種の混入防止法――など。


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