[原子力産業新聞] 2005年9月22日 第2300号 <1面>

[電事連] CO2排出原単位 04年度は3.4%減

 電気事業連合会は16日、電気事業における環境行動計画の第8回フォローアップの結果を発表した。

 04年度の使用端CO2排出原単位は前年度比3.4%減の0.421kg−CO2/kWh。電力需要増や原子力発電所のトラブルに伴う運転停止など増加要因はあったが、長期停止の一部原子力発電所が順次運転を再開した。総発電電力量に占める原子力発電の割合は前年度の25.7%から29.1%に増加。

 04年度の原子力発電所の設備利用率は68.9%だが、仮に計画値の84.1%で運転した場合、原子力発電電力量は約570億kWh増加し、CO2排出量は約0.35億トンーCO2削減され3.29億トンーCO2程度、CO2排出原単位は0.38kg<−CO2/kWhになる計算という。

 電事連では目標達成に向け、安全確保と信頼回復を前提とした原子力発電推進をはじめ火力発電効率の向上、自然エネルギーの普及、省エネ機器の普及、京都メカニズムの活用などに取り組む方針。


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