[原子力産業新聞] 2005年9月22日 第2300号 <3面>

[米NRC] 新規許認可対応で改組 原子炉規制局を再編

 米原子力規制委員会(NRC)は1日、許認可と検査を担当する原子炉規制局(NRR)を再編すると発表した。NRCによると、再編の目的は、2008年度に新規原子力発電所許認可作業の増加が見込まれており、この作業量増に備えるため。また、リスク情報活用規定に合わせて組織を改善するためだという。

 これが実施されれば、NRRでは、1999年3月以来の大規模な再編。

 NRCは、新規原子力発電所の許認可・建設に対する関心の高まりや、ウェスチングハウスAP1000設計認証申請の技術的レビュー、3件の早期サイト許可申請の審査等を考慮、原子炉許認可申請数がかなり増えると予測する。

 再編案は、上級管理職の数を30から24に減らし、第一線の監督職の数を増やす。また、5つの大きな技術部門を、職員数が80名以下で、3名の副部長が監督する9つの小規模部門に分割することも提案している。

 再編案は融通性があり、2006年度と2007年度の業務増と新規原子炉関連の作業をこなせるようになっている。2007年度には新規原子炉許認可関連予算が増える見込みだが、これにより、NRRの新規職員を150名ほど増やせることになる。NRR再編は10月実施の予定だ。


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