[原子力産業新聞] 2005年10月6日 第2302号 <2面>

[日本原子力技術協会] 福島一で特別ピアレビュー INPOレビューワー加えて実施

 日本原子力技術協会は9月21日、東京電力の福島第一原子力発電所において、来年1月中旬、米原子力発電運転協会(INPO)の専門家を交えた特別ピアレビューを行うと発表した。

 この特別ピアレビューは、INPOの評価手法を参考として、原技協の技術者に加え、INPOの2名をレビューワーとし、総勢約15名のチームが行うもの。

 評価分野は、組織、運転、保守、技術支援、放射線管理、運転経験の6分野。

 原技協は、従来ニュークリアセイフティーネットワーク(NSネット)で行われてきたピアレビューを引き継ぎ実施している。しかし、従来のピアレビューではNSネットが単なる事務局機能を果たしていたのに対し、原技協では外部の協力を得ながら、内部の技術者がレビュー。経験の蓄積や技術の向上を図っている。また、米国人が加わることで、従来指摘されていた「仲良しクラブ」的な要素を排除する。

 1月の特別ピアレビューでは、開始時と終了時をマスメディア等に公開する予定だ。


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