[原子力産業新聞] 2005年10月20日 第2304号 <2面>

[北海道電力] 高燃焼度燃料で事前協議

 北海道電力は14日、泊発電所1〜3号機において高燃焼度燃料を導入することを決め、北海道ならびに泊村、共和町、岩内町、神恵内村へ、「泊発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定」(安全協定)に基づく事前協議の申入れを行ったと発表した。

 使用済み燃料の発生量低減がねらい。具体的には現在の泊発電所1〜3号機の最高燃焼度(48000MWd/t)を55000MWd/tへと引き上げることにより、北電では使用済み燃料の発生量を、約2割低減出来るとしている。

 なお高燃焼度燃料の導入に伴い、北電では1号機と2号機において必要となる制御棒の増設工事の施工性及び、原子炉容器上部ふた管台部の長期的な予防保全の観点から、原子炉容器上部ふたの取替えを行うほか、燃料棒被覆材には、耐食性に優れたジルコニウム基合金を採用する方針だ。


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