[原子力産業新聞] 2005年10月20日 第2304号 <3面>

[IAEA] ノーベル賞金で特別基金設置

 国際原子力機関(IAEA)理事会は14日、IAEAが受賞するノーベル平和賞について、その賞金を開発途上国における健康の増進および食料の増産に充てることを決めた。同賞の賞金は総額百七万ユーロ(約1億4800万円)。IAEAと同事務局長が等しく折半する。IAEAの取り分約54万ユーロ(7400万円)について、特別基金を設置する。

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 町村外務大臣がお祝いの談話

 町村外務大臣は国際原子力機関(IAEA)とエルバラダイ事務局長のノーベル平和賞受賞決定について、「心よりお慶び申し上げる」とする談話を発表した。

 談話は、IAEAが、世界の平和と繁栄に多大な貢献を行ってきたと指摘。「近年、核不拡散体制が様々な挑戦にさらされている状況において、同機関の役割は益々その重要性を増してきている」とした。

 町村大臣は、IAEAが、同事務局長の強力な指導の下で、核不拡散体制の維持・強化を通じて世界の平和と安定に貢献してきたことに対する賞賛とともに、今後の更なる活躍に対する国際社会の期待を表わしたものと認識。わが国としても、引き続き活動を支援していくと述べている。


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