[原子力産業新聞] 2005年10月27日 第2305号 <1面>

[原子力委] 長半減期廃棄物処分検討会を設置 TRUで

 原子力委員会は25日の定例会議で、TRU廃棄物の処理・処分方策の基本的な考え方を検討するため、「長半減期放射性廃棄物処分技術検討会」の設置を決定した。来月に第1回会合を開催、月1回程度審議し、来年2月を目途に報告書案を取りまとめる予定。

 検討会の検討内容は、@地層処分が想定される超ウラン核種を含む放射性廃棄物と高レベル放射性廃棄物との併置処分の技術的成立性A仏から返還される超ウラン核種を含む低レベル放射性廃棄物ガラス固化体処分の技術的成立性。原子力委員会は00年にTRU廃棄物の処理・処分方策の基本的な考え方を決定しているが、内容の一部見直しを含め専門的な検討を行う。

 原子力政策大綱では、国は併置処分の評価結果の妥当性、仏提案の技術的妥当性等評価するとしている。原子力機構と電事連は今年9月にTRU廃棄物処分技術検討書を取りまとめた。


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