[原子力産業新聞] 2005年10月20日 第2304号 <3面>

[小泉内閣] 文科相小坂氏、経産相二階氏

 小泉首相は10月31日に行った内閣改造で、文部科学大臣に小坂憲次氏、経済産業大臣に二階俊博氏、科学技術担当大臣に松田岩夫氏を選び、第三次小泉改造内閣が発足した。

 小坂憲次文部科学大臣は初閣議後、登庁し会見に臨んだ。

 「日本の学術、科学の向上に全力を尽くす」と述べ、懸案となっている義務教育改革、科学技術基本計画改定に関連し、「幼児教育から高等教育まで、21世紀を担う人材育成」、「資源に乏しい日本が明るい未来を拓いていける人材育成」を目標に掲げ、「人作り」への意気込みを示した。

 原子力発電については、すでにわが国電力供給の30%をまかなっているとした上で、その安全性、安定性の向上とともに、放射性廃棄物の適切な処理方法に向けて研究を進めていく必要性を強調した。

 次期科学技術基本計画策定に関しては、基礎研究の充実はもとより、産業技術のイノベーション創出を図るなど、実践的・戦略的な科学技術を育成していくよう取り組んでいく姿勢を示した。

 小坂憲次(こさかけんじ)氏 四六年生まれ。自由民主党、衆議院議員。慶應義塾大学法学部卒業後、日本航空入社。90年衆院初当選。99年郵政政務次官、01年総務副大臣。長野1区選出、当選5回。


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