[原子力産業新聞] 2005年11月4日 第2306号 <2面>

[三菱重工] 原子炉冷却ポンプを受注

 三菱重工業はこのほど中国原子能工業公司(CNEIC)から泰山U期原子力発電所3、4号機(PWR、各65万kW)向けの原子炉冷却材ポンプ(=写真)四台を受注した。

 両機は核電泰山連営有限公司(NPQJVC)が既設の1・2号機に隣接し同一設計プラントとして建設するもので、運開はそれぞれ11年4月、12年2月の予定。中国政府は両機の原子炉容器、蒸気発生器などを国産化する方針を打ち出しているが、同ポンプはNPQJVCが輸入を決定し、競争入札の結果、三菱重工が受注した。

 納入するポンプは高さ約8.2m、直径約3.4m、総重量約105トン、流量約5トン/s。

 機器は上海港渡しで、08年6月から10年2月にかけて順次引き渡す。製作は同社高砂製作所および三菱電機が担当。今回の契約に据付工事は含まない。

 同社は86〜87年に泰山T期、98〜99年に泰山U期1・2号機向けにも原子炉容器や原子炉冷却用ポンプなどの主要機器を納入した実績を持つ。


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