[原子力産業新聞] 2005年11月4日 第2306号 <3面>

[米コンステレーション] 米国版EPRでCOL取得へ

 仏アレバと組み、米国で新規原子力発電所の建設を目指す米電力コンステレーション・エナジーは、10月27日、米原子力規制委員会(NRC)に建設・運転一括許認可(COL)の申請を行う予定であることを明らかにした。同社は9月、仏アレバとジョイント・ベンチャー「ユニスター」社を立ち上げ、欧州加圧水型炉(EPR)の米国版である「米国革新的動力炉(US・EPR、PWR、160万kW)の建設を目指している。

 同社は、「これは、米国で30年以上ぶりに原子力発電所の建設・運転への第一歩となる」と述べている。候補サイトは、運転中のカルバートクリフス(メリーランド州)とナインマイル・ポイント(ニューヨーク州)の両原子力発電所サイトとし、来年早期にも最終決定する意向だ。

 ユニスターの共同CEOを務めるコンステレーションのM・ウォーラス上級副社長は、「今回の発表によって、コンステレーションは米国における新規原子力発電所建設を実現するリーダーたることを示す」と述べ、ユニスターが、原子力発電所の許認可から建設・運転までを標準化したビジネスモデルを作り、このモデルを広めていく意欲を示した。


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