[原子力産業新聞] 2005年11月10日 第2307号 <1面>

[ITER機構] 池田要氏に正式決定 機構長

 ITER(国際熱核融合実験炉)の関係国・機関は7日、ウィーンのIAEA本部で次官級会議を開催、ITER機構の機構長に日本が推薦した池田要・駐クロアチア大使を全会一致で選出した。インドの参加も受け入れる方向で、インドに文書で正式に加盟申請を求めることを決めた。

 ITER機構は来年3月までにフランスのカダラッシュに設立の予定。参加極は池田氏に早期に任務を開始するよう要請した。

 インド参加の議論では、全参加極が前向きな見解を表明、インドが各参加極に参加希望を公式に表明する書簡を送ることにより、参加に向けた次のステップに進むことを求めた。ITER国際チームでは現在、インドを含めた機器の調達責任の配分について調整を進めている。


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