[原子力産業新聞] 2005年11月10日 第2307号 <1面>

[日本原燃] アクティブ試験に遅れも 六ヶ所再処理工場

 日本原燃の兒島伊佐美社長は4日の定例社長記者懇談会で、六ヶ所再処理工場における使用済み燃料を用いた総合試験「アクティブ試験」の開始時期が、当初の予定の12月からずれ込む可能性のあることを明らかにした。

 「高レベル廃液ガラス固化建屋」および「第一ガラス固化体貯蔵建屋・東棟」における改造工事により、現在実施しているウラン試験の終了が延期したため。同社長は、2建屋の改造工事から2週間余りしか経っていない現段階では、「明確にお話しすることは難しい」としながらも、「現在の状況からは、これまで計画していた12月にアクティブ試験を開始することは難しい状況であると判断し、今後の工程について検討しているところ」と述べた。

 現在行われている改造工事は、二建屋の迷路板部について、しゃへい機能を満足するとともに、ガラス固化体の崩壊熱を適切に除去できるように改造を行うもので、工期は2〜3か月程度が見込まれている。


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