[原子力産業新聞] 2005年12月1日 第2310号 <2面>

[中部電力] コンクリート膨張試験等の結果を報告

 原子力安全・保安院は11月15日、中部電力から浜岡原子力発電所の建物・構築物コンクリートの膨張促進試験および圧縮強度試験について報告を受けたと発表した。全ての箇所でアルカリ骨材反応による有害膨張はなく、設計基準以上の強度も確認、安全上問題がないことを確認した。

 保安院はすでに昨年12月に同発電所の建物・構築物が健全であることを公表しているが、今回の報告は長期的健全性の確認を目的に、念のため実施した膨張促進試験および圧縮強度試験の結果をまとめたもの。

 膨張促進試験では1〜5号機の原子炉建屋、タービン建屋、取水設備でそれぞれ2箇所・合計30箇所および3〜5号機補助建屋でそれぞれ2箇所・合計6箇所、合わせて36箇所のコアを取得、いずれもアルカリ骨材反応に起因する有害な膨張は発生していなかった。また、圧縮強度試験では合計8箇所を調査したが、いずれも設計基準強度を十分上回っていた。


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