[原子力産業新聞] 2005年12月1日 第2310号 <3面>

[IAEA] 賞金はガン診断・治療の訓練に IAEA理事会決定

 11月24日から開かれていた国際原子力機関(IAEA)理事会は25日、ノーベル平和賞賞金を元に、「IAEAノーベル賞ガン・栄養基金」を設立、途上国におけるガン診断・治療の教育訓練等に用いることを決めた。ノーベル平和賞では、IAEAとエルバラダイ事務局長が、それぞれ52万5000ユーロ(7350万円)を受け取る。エルバラダイ氏は、慈善事業に同氏分の賞金を使うとしている。

 IAEAへの賞金は、同機関の「ガン治療行動計画(PACT)」のもとで、放射線によるガン治療の訓練強化に使われる。また、原子力技術を使った子供の栄養問題と特定と評価のための訓練にも使われる。


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