[原子力産業新聞] 2005年12月1日 第2310号 <4面>

[高エネ研] 加速電界の世界最高性能を達成

 高エネルギー加速器研究機構はこのほど、ニオブの超伝導加速空洞において加速電界52MV/mの世界最高性能を達成した。新しい空洞形状の導入とともに、電解研磨をベースとする表面処理技術で空洞内表面を無欠陥化し実現した。加速器の小型化や高性能化が可能で、国際リニアコライダー(ILC)の設計でも重要技術になる。

 これまで超伝導空洞の加速電界は、ドイツのDESY研究所などが中心となって設計したTESLA形状による41MV/mが世界最高。52MV/m空洞は米国コーネル大学のチームが設計・製作したリエントランス形状で、これにKEKが開発した表面処理技術を適用した。

 またKEK、米国ジェファーソン研究所、DESY研究所が共同設計した低損失形状では47MV/mを達成した。いずれも絶対温度2度の環境による。

 今回の性能確認は単一セルによるものだが、KEKでは低損失形状の9セル型の開発に着手している。


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