[原子力産業新聞] 2005年12月8日 第2311号 <3面>

[スウェーデン] 65%が原子力早期閉鎖に反対

 スウェーデンの世論調査会社TEMOが、11月に2週間にわたって、18才以上のスウェーデン国民2000人を対象に、原子力に関する世論調査を実施した。それによると、国民の大多数が、原子力発電所を早期閉鎖するよりも、耐用期間が満了するまで運転を継続することを望んでいるという結果が出た。

 スウェーデンでは、バーセベック原子力発電所2号機が6月1日に閉鎖されている。30年間にわたって原子力発電所を段階的に廃止する計画の一環として、1999年以降に閉鎖された2番目の原子力発電所。

 世論調査では、回答者の65%が発電が可能な間の原子炉閉鎖に反対、26%は、運転可能かどうかにかかわらず原子炉を閉鎖すべきだという意見。また、原子力発電所をすべて廃止すべきだとする人は20%。

 一方、耐用期間中は現在運転中の発電所を使用すべきだとするものが38%、現在の発電レベルを維持するために新規原子力発電所の建設を望むとするものが24%、今後は現在よりももっと多くの原子力発電所が必要だとするものが15%だった。

 現在、原子力は、スウェーデンの電力のほぼ半分を供給している。


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