[原子力産業新聞] 2006年1月5日 第2313号 <10面>

[米GE] ESBWRで国際企業連合 東芝、日立、清水建設等と共同で受注・建設

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)はこのほど、同社が開発を進めている経済的簡素化BWR(ESBWR)について、東芝、日立製作所、清水建設などと共同で受注、建設していくことで基本合意した。BWRに関する技術を有する企業がチームを結成するもので、スペインの電機メーカーや米国の配管メーカーも参画する予定という。

 ESBWRは電気出力156万kW。ABWRを基礎に通常運転中の炉心冷却を自然循環方式にするなど、受動的安全性を取り入れた、いわゆる第3世代プラス炉。オーバーナイト建設費は1160ドル〜1250ドル/kW、保守費用も抑えられるという。

 GE社は昨年8月、米原子力規制委員会(NRC)にESBWRの設計承認を申請。今年後半にはこの承認を取得、その後短期間で最終設計承認も得られるとする。建設・運転一括許認可(COL)を目指しニュースタート社が参照設計の1つとし、ドミニオン社やTVAも導入を検討しているとされる。

 今回の基本合意について東芝や日立製作所は特にコメントを出していないが、ともに「協力することで基本合意したことは事実」としている。


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