[原子力産業新聞] 2006年1月5日 第2313号 <3面>

[米DOE] 原子力増加を予測 長期エネ見通しを発表

 米エネルギー省(DOE)のエネルギー情報局(EIA)は12月12日、「長期エネルギー見通し」を発表した。これによると、世界の石油市場は、過去数年間、極めて不安定だという。世界の原油価格は、2014年にはおよそバレルあたり47ドルに下がり、2025年にはバレルあたり54ドルに、2030年にはバレルあたり57ドルになると予想している。

 原子力発電容量は、2004年の1億kWから、2030年には1億900万kWに増えると予想している。

 このうち、300万kWは既存発電所の出力上昇で賄い、600万kWは2005年エネルギー政策法による新規原子力発電所で賄う。新規原子力発電所は2014年以降に運転開始の見込みであり、これは、過去30年間に米国で発注される最初の新規原子力発電所になるとしている。

 エネルギー利用に由来するCO2排出量は、2004年から2030年にかけて、年平均1.2%増加する。国内総生産1ドルあたりのエネルギー由来CO2排出量は、2004年から30年にかけて平均年率1.7%減少。再生可能エネルギーの発電量は年間1.7%増加、04年の3580億kWhから2030年に5590億kWhになる。


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