[原子力産業新聞] 2006年1月12日 第2314号 <2面>

[経産省] 二階経産相 福井市・美浜町を訪問 経産省、新国家エネ戦略を策定

 二階俊博・経済産業大臣は昨年12月28日、福井県福井市及び美浜町を訪問、美浜発電所3号機の事故現場を視察するとともに、西川一誠・福井県知事と県議会、山口治太郎美浜町長と町議会など、地元自治体関係者と意見交換した。同大臣が6日の記者会見で明らかにしたもの。

 西川知事や山口町長との会談では、避難道路の建設等の要請が出され、二階大臣は「地元のご要請に応え、新たな避難道路の建設に取り組んでいる」とし、国土交通省とも協力、可能な限り早期に完成できるように、技術的な面も含めて協力していくと述べた。

 また今後、原子力発電所立地の13県知事が集まる場を設け、共通問題で互いに協力することで西川知事と同意、こうした場を早期に立ち上げたいと述べた。

 一方、二階大臣は、世界の厳しいエネルギー情勢を踏まえ、「エネルギーの安全保障を核とした新・国家エネルギー戦略を改めて構築する」と述べた。

 経産省は、3月までに新・国家エネルギー戦略の中間取りまとめを公表、その後、石油、天然ガスの安定供給確保戦略、原子力・核燃料サイクル戦略など、個別分野ごとの検討成果を踏まえ、本年5月をめどに最終的に取りまとめる意向だ。


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