[原子力産業新聞] 2006年1月26日 第2316号 <3面>

[米プログレス・エナジー社] 新規原子力で シアロンハリスサイトを選定

 米電力プログレス・エナジー社は1月23日、新規原子力発電所2基の建設予定サイトとして、シアロンハリス・サイト(ノースカロライナ州)を選定した。米原子力規制委員会(NRC)への建設・運転一体認可(COL)申請作業には2年ほどかかる見込みだが、同社は2010年にも着工し、2016年には1基目の運開にこぎつけたい意向だ。

 シアロンハリス・サイトでは現在、シアロンハリス1号機が運転中(PWR、96万kW)。ここに増設される炉型は、ウェスチングハウス社の新型PWRであるAP1000(出力110万kW級)。

 建設地点の候補としては、シアロンハリス・サイトのほかに、同社の原子力発電所が運転中の3地点、フロリダ州の5郡、ノースカロライナ州の1市などが候補にあがっていた。

 プログレス・エナジー社は、5基の原子力発電所(合計出力441万1000kW)を運転する全米屈指の電力会社。同社は、2015年までに250万kWの新規電源が必要になるとみており、ベースロード電源確保の観点から、2005年11月にフロリダ州、カロライナ(ノースカロライナ州およびサウスカロライナ州)の2地点を対象としたCOL申請を行う方針を、NRCに正式に通告している。また同社は、新規原子力発電所の建設を目指すコンソーシアムNuStartエナジー・デベロップメントに加盟している。


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