[原子力産業新聞] 2006年2月2日 第2317号 <1面>

[文部科学省] INPROに正式参加へ 方針示す

 文部科学省は1月27日開催の原子力分野の研究開発に関する委員会で、国際原子力機関(IAEA)が進める革新的原子炉及び燃料サイクルの国際プロジェクト(INPRO)に正式メンバーとして参加する方針を示した。今後、同プロジェクトにNPT非加盟国も参加していることへの対応などを検討する。

 INPROは01年の発足。現在の主な協力内容は、@革新的原子炉システム(INS)に関する先進国及び発展途上国の専門家・政策決定者のためのフォーラム提供A各国に適したINS評価手法の開発・マニュアル作成BINS開発整備を計画する加盟国への調整と協力の推進―など。正式参加国はフランス、ロシア、中国、インド、韓国、ドイツ、カナダ、米国など23か国とEC。従来、ロシア主導のイメージが強く、米国は不参加だったが、昨年、米国も参加した。

 日本は同プロジェクトにNPT非加盟国も参加しているため、従来オブザーバー参加に留まっていたが、GIFに比べ開発途上国などの参加国も多く、国際的なプレゼンスを示す必要があると判断。我が国の技術が国際的に活用されていくよう、INPROを通じ、開発途上国も含め、幅広く国際的理解を得る必要があるとしている。


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