[原子力産業新聞] 2006年2月2日 第2317号 <1面>

[原子力委TRU検討会] 論点整理案を審議

 原子力委員会の長半減期放射性廃棄物(非発熱性)処分技術検討会は1月25日、第3回会合を開催、同検討会報告のベースとなる論点整理案を審議した。

 整理案は高レベル放射性廃棄物との併置処分の技術的成立性、フランスからの返還廃棄物固化体形態変更処分の技術的成立性、今後の継続的取組み事項などで構成。併置処分の相互影響評価は、地下施設の配置パネル間に影響を十分小さくできる適切な離隔距離をとることが可能とした。

 ガラス固化体への形態変更では、同固化体の安定性がビチューメン固化体と同等であるなど、地層処分全体に影響を与えないことから同処分が可能。継続的取組み事項では技術開発、安全規制、実施主体のあり方と国の関与などを挙げた。技術開発は地下深部のデータ取得等が必要とした。


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