[原子力産業新聞] 2006年2月9日 第2318号 <4面>

[中部電力] 停止期間、11年3月まで延長 浜岡1・2号機で発表 屋外施設改造等で着手の遅れ見込む

 中部電力は1月27日、現在定期検査中の浜岡原子力発電所1号機(BWR、54万kW)ならびに2号機(BWR、84万kW)の停止期間を、2011年3月まで延長すると発表した。

 現在中電では浜岡原子力発電所1〜5号機において、耐震裕度向上工事における目標地震動(岩盤上における地震の揺れで約1000ガル)での評価および改造設計を進展中。同1・2号機は、現在実施中の定検で、炉心シュラウド取替工事および耐震裕度向上工事を実施することとしており、それに伴う停止期間を、当初は2008年3月までとしていた。

 しかし、@1・2号機は3〜5号機に比べ、工事規模が大きいA1・2号機共用排気筒建替えに伴う屋外施設の改造設計が必要――なことなどから、工事着手時期が遅れることが見込まれるため、停止期間を延長することが決定された。

 なお新工程では、耐震性評価、改造設計、許認可手続きが09年度初頭まで。また炉心シュラウド取替工事、耐震裕度向上工事(屋内配管サポート、屋外施設等)が10年度後半頃までにかけて行われ、終了し次第起動準備、11年度からの運転再開が計画されている。


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