[原子力産業新聞] 2006年2月23日 第2320号 <3面>

[北米、欧州] 世論調査 原子力支持高まる

 米国、カナダ、ロシア、スウェーデンで実施された一連の世論調査で、原子力が強く支持されていることが明らかになった。

 米国では、成人800名を対象にした調査で、ある程度のリスクがあるにしても、将来のエネルギー源として原子力を支持するという意見に70%が同意。原子力を今後のエネルギー源と「すべき」という設問には82%が賛成し、原子力が今後重要に「なるだろう」という設問には85%が賛成した。 両方調査とも回答者の半数以上が原子力を「極めて重要」または「非常に重要」と考えていることが示された。

 昨年10月に発表されたカナダでの世論調査によると、トロント市民の4分の3が新規原子力発電所の建設を支持、その理由には燃料コストの高騰と電圧低下が挙げられた。一方、オンタリオ州でも住民の54%が原子力を支持している。

 ロシアでは昨秋、1600名を対象に実施した調査で、59%が原子力開発をすべきと考えており、反対は25%。スウェーデンでは、2000名を対象にした調査で、運転寿命が尽きる前に原子力発電所を閉鎖する政府政策に回答者の65%が反対、賛成は26%だ。


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