[原子力産業新聞] 2006年2月23日 第2320号 <3面>

[オランダ] 新規原子力導入も 環境大臣、3サイト候補示す

 オランダのP・ヴァン・ゲール環境大臣は12日、新規に原子力発電所を建設する可能性を示唆し、候補サイトに3地点を示した。

 環境相は、@温室効果ガス排出量削減目標の達成A省エネルギーBエネルギー・セキュリティ――などの観点から、「原子力発電が非常に重要な選択肢」となると明言。原子力発電設備容量の拡大オプションを堅持する方針を表明した。

 同国内で数年内に少なくとも3基の火力発電所がリプレースの必要があることから、新型石炭火力あるいは原子力が代替電源だと指摘。原子力発電所に関して環境相は、豊富な冷却水があることなどから具体的に、@ボルセラ原子力発電所サイトAロッテルダム近郊の工業地帯トゥヴェーデ・マースフラクテB同国北部のデルフザイル――の3地点を明示した。 オランダでは2005年9月に脱原子力政策が撤回され、1月10日には、運転中のボルセラ原子力発電所(PWR、48万kW)の運転期間を2033年まで延長(当初閉鎖予定は2013年)することが発表された。


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