[原子力産業新聞] 2006年3月2日 第2321号 <2面>

[保安院] 核燃料物質加工事業許可でWチェック諮問

 原子力安全・保安院はこのほど、日本原子力研究開発機構東海研究開発センターの核燃料サイクル工学研究所における核燃料物質加工事業の許可について、原子力委員会と原子力安全委員会に諮問した。

 これは同研究所のプルトニウム燃料第3開発室などにおいて、「もんじゅ」および「常陽」のMOX燃料を製造するため、これまでの使用許可から加工事業許可に変更するもの。原子力機構は04年9月に申請したが、加工事業に伴って必要な地震対策のための地質調査などにより、審査に約1年半を要した。

 加工施設は原料となるプルトニウム粉末とウラン粉末の混合、粉末調整、成型、焼結・脱ガス、研削・選別、ペレット検査、被覆、燃料集合体組立、検査などの工程を有する。成型施設の最大処理能力は年間6.4トン。「もんじゅ」の燃料要素には直径5.4mm、高さ8mmのMOX燃料ペレットを使用し、同加工施設では内側および外側領域の燃料集合体を製造する。


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