[原子力産業新聞] 2006年3月2日 第2321号 <3面>

[米国] 燃料交換停止は約1か月 90年代初期の3か月から大幅短縮 停止間隔は18〜24か月

 米国の原子力発電所の燃料交換のための運転停止期間は、ここ30年間で大幅に短くなった。80年代から90年代初期には、停止期間の平均は3か月だったが、現在は平均1か月(=グラフ)。一部の発電所では、15日から20日程度で燃料交換を行っている。

 燃料交換停止の間隔も、80年代〜90年代初期の12か月から、現在は18か月〜24か月に延長されている。

 運転停止は、電力需要が最低となる春または秋に行われる。2005年には、米国で運転中の103基のうち、春に43基、秋に23基の66基が燃料交換停止をした。

 2005年の停止期間の平均は38日、中央値は34日だった。2004年は平均値が42日、中央値が35日だった。

 BWRの停止期間の最短記録は、ブラウンズフェリー原子力発電所3号機が2002年に達成した14日と16時間だった。PWRの場合は、ブレードウッド原子力発電所2号機が2003年に達成した15日と14時間。

 2005年の燃料交換運転停止期間の最短記録は、ブレードウッド2号機とリメリック原子力発電所2号機の約17日だった。

 保守のために原子炉が停止しなければ、その間、安価で大気汚染物質を排出しない電力が供給できることになる。


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