[原子力産業新聞] 2006年3月2日 第2321号 <4面>

[運転速報] 2月利用率は71.4%、PWRは79.8% 高浜2号機、1年連続の利用率トップ

 日本原子力産業会議の調べによると、国内原子力発電所の06年2月の平均設備利用率および時間稼働率はいずれも71.4%となり前月から概ね横ばいだが、堅調な運転状況といえよう。特に、PWRについては定期検査に伴う停止からの計3基の運転再開があって、平均利用率は79.8%(前月76.5%)にも達している。一方、BWRは65.8%(同68.4%)と後退した。

 2月の全原子力発電所の総発電電力量は231億4,519万2,000kWh、各プラントの稼働状況は図表の通りである。今期は、計31基の発電炉で設備利用率100%以上を記録、最高は関西電力の高浜2号機の105.2%だった。同機は、昨年2月に、定検による停止から発電再開し、翌3月以降12か月連続して利用率首位の座を維持している。以下、同1号機の104.3%、九州電力玄海2号機の103.8%がこれに次いでいる。

 また、定検により停止していた北海道電力の泊1号機、東京電力の福島第二2号機、関西電力の高浜4号機、四国電力の伊方2号機の計4基が月内に戦列復帰、一方、中国電力の島根2号機と四国電力の伊方1号機の2基が定検入り停止した。

 なお、北陸電力で2基目の原子力発電所となる志賀2号機は、来月の本格営業運転開始に向けて9日に原子炉を起動、10日に発電開始し、発電電力量は月末までに2億3,500万2,000kWhとなった。国内では、最大級の出力135万8,000kW、東京電力柏崎刈羽6、7号機、中部電力浜岡5号機に続き4基目の改良型BWRが間もなくデビューする運びだ。

 昨年度の稼働状況は、記録的猛暑に伴う7月期の高水準の一方で、美浜事故の影響から8〜10月にかけて利用率が急落するなど、時季により大きな変動があったが、05年度の全原子力発電所平均設備利用率は約72%となっており、これまでのところ前年度ほどの変動はなく推移している。本年度の平均利用率は昨年度の68.9%を上回ることとなりそうだ。


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