[原子力産業新聞] 2006年3月9日 第2322号 <1面>

[中部電力] 浜岡4でPuサーマル申請 近くメーカーと加工契約

 中部電力は3日、浜岡原子力発電所4号機(BWR、113万7,000kW)のプルサーマル実施に係る原子炉設置変更許可申請を経済産業省に提出した。近日中に燃料メーカーとMOX燃料の加工契約を締結する予定。同社は2010年度からの実施を目指している。

 同社の川口文夫社長らは、御前崎市と周辺3市でつくる浜岡原子力発電所安全等対策協議会による同申請容認を受け、2日、静岡県庁に石川嘉延知事を訪ね、3日に申請することを表明した。石川知事は、地元の環境が整い、県としては申請に異存はないとし、川口社長は引続き積極的な理解活動や安全を大前提とした計画に努めることを強調した。

 申請はMOX燃料の仕様、最大装荷割合(燃料集合体764体のうち最大312本)、取扱方法、運転上の制限値等を記載。浜岡原子力発電所は燃料を一時保管するキャスク置場が1〜5号機まで共用のため、申請書としては4号機以外も全て対象とする。

 同社では燃料の部品・材料を手配する必要があることから、近日中に燃料メーカーと加工契約するが、MOX燃料自体の製造については原子炉設置変更許可を取得、準備が整った後に開始する。


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