[原子力産業新聞] 2006年3月23日 第2324号 <3面>

[米DOE] GNEP施設立地へ提案募集

 米エネルギー省(DOE)は17日、地方自治体および民間企業から、GNEP関連施設のサイトを募集、評価、決定するため、提案を募集すると発表した。

 立地施設は、使用済み燃料から核拡散抵抗性の高い技術で再利用可能な物質を抽出する再処理工場と、超ウラン元素から新燃料を作る燃料加工工場、および超ウラン元素燃料を燃焼する「新型燃焼試験炉」の3施設。今年3月末までに提案書を提出するよう求める。

 GNEP担当のC.セルDOE副長官は、「GNEPリサイクル技術の実証が成功すれば、米国およびパートナー国での使用済み燃料管理方法に大きな変化をもたらし、核拡散懸念を減らしつつ、安全で長期的なクリーンエネルギーを米国と世界にもたらす」と重要性を強調。公機関および企業から、どこに実証施設を建設すべきか、最良のアイディアを募ることは、GNEPを進める上で重要なステップとなると述べた。

 米議会はサイト評価予算として、2006年度に1サイトあたり500万ドル、合計2,000万ドルを割り当てており、DOEに対してサイト選択を6月末までに終了するよう求めている。


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