[原子力産業新聞] 2006年3月30日 第2325号 <1面>

[佐賀県] 玄海3号機プルサーマル計画で事前了解

 佐賀県と玄海町は、26日、九州電力に対し玄海原子力発電所3号機プルサーマル計画の事前了解書を交付した。同日、二階俊博経済産業相、小平信因・資源エネルギー庁長官、広瀬研吉・原子力安全・保安院長らが佐賀県を訪問、安全確保や地域振興に取り組むことを約束した。

 二階経産相らはこの日、玄海原子力発電所を視察し、玄海町役場で古川康知事や寺田司町長などと会談。立地県や町として、あらためて安全確保の徹底や地域振興を要請した。これに対し二階経産相は、これまでの地元自治体の努力や理解活動に謝意を述べるとともに、「国として安全確保に全力を尽くす。どうか安心して頂きたい」とするとともに、地域振興にも責任をもって取り組むことを約束した。

 この後、古川知事と寺田町長とは、それぞれ県庁と町役場に九州電力の松尾新吾社長を招き、事前了解書を手渡した。

 九州電力が事前了解願を提出したのは04年5月。この間、地元説明会の開催など理解活動に全力をあげてきた。同社は10年度までにプルサーマルを実施する計画で、燃料集合体193体のうちMOX燃料集合体を最大48体装荷する。MOX燃料に関しては現在、発注先や発注時期について検討を進めている。


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