[原子力産業新聞] 2006年3月30日 第2325号 <3面>

[メキシコ] 原子力新設の方針 40億ドル投じ計画

 メキシコ連邦電力委員会(CFE)は3月14日、急速に高まる電力需要に対処するため、停滞していた原子力発電開発計画を拡大する方針を明らかにした。CFEは今後の電力需要が年率4%以上で上昇すると予測しており、2020年までに40億ドルを投じて新規原子力発電所を運開させる計画だ。

 メキシコではラグナベルデ1、2号機(BWR、68万kW、2基)が運転中。2005年の原子力発電電力量は108億490万kWhで、総発電電力量に占める原子力シェアは約5%だった。

 昨年の設備利用率はそれぞれ85.93%、94.81%と、好調な数字を記録している。CFEは1億5,000万ドルを投じ、両機の出力増強も計画している。


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