[原子力産業新聞] 2006年4月6日 第2326号 <3面>

[イラン] 濃縮・再処理停止を要求 安保理が議長声明

 国際原子力機関(IAEA)が、イランで未申告の核関連活動がないとの結論を出せないことに重大な懸念を表明している国連安全保障理事会は3月29日、イランに対し、IAEAが検証できる形で、研究・開発を含めたすべての濃縮関連活動および再処理活動を、完全かつ持続的に停止するよう要求した。

 安保理は、アルゼンチンのC.マヨラル議長声明を通じて、「イランがこのような活動を停止し、要件を遵守することで、イランの原子力計画が完全に平和目的であることを外交交渉を通じて保証できるものと確信する」と表明している。また、イランによる遵守状況を監視するために同理事会は、IAEAに30日以内に報告書を提出するよう要求した。


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