[原子力産業新聞] 2006年4月13日 第2327号 <1面>

福井県が立入り調査 美浜3号機、県の判断大詰めへ

 福井県と美浜町は12日、二次系配管破損事故に対する関西電力の再発防止策の実施状況を確認するため、美浜発電所に立入り調査を実施した。近く原子力事業本部でも同様の調査を実施する予定。福井県はこの調査結果を県の原子力安全専門委員会で審議、西川一誠知事はこの審議結果など踏まえ、運転再開に対する判断を示す見通し。

 美浜3号機を巡っては先月28日に国の事故調査委員会が関電と三菱重工の再発防止策は適切に実施されつつあるとの報告書をまとめ、国として事実上、運転再開を容認。西川知事は二階俊博・経済産業相とも会い直接説明を受けた。

 国のこうした対応を受け、福井県は今月7日に原子力安全専門委員会を開催。保安院から国の事故調査委員会の報告書について説明を受けるとともに、再発防止策の検証、設備面の改善状況などを確認するため、独自に立入調査を実施する方針を示していた。


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